バーが大好きで、30代のころは銀座や横浜のバーにかなり通いました。今回は、浜松町にある世界貿易センタービル建て替えにつき年内でクローズしてしまう「浜松町東京會舘」さんにうかがいました。浜松町店は39階にあるので、きらめく夜景を目に飲むことができます。

東京會舘といえば本館は大正11年創業、戦後はGHQに接収されました。ローストビーフといった料理もさることながら、バーです。昔は、ロオジエVS東京會舘の派閥があったほどで、Mr.マティーニで名高い故今井清氏(後にパレスホテル)、100回ステアのマティーニで有名な毛利Barの毛利隆雄氏、今井氏の弟子でバンブーが絶妙だったBarキスリングの故吉田貢氏(後にパレスホテル)、氷さいが浮かぶギムレットを生んだバー・テンダーの上田和男氏といった伝説のバーテンダーを数多輩出しています。

また、GHQの統治下時代は米軍将校御用達のバーで、マッカーサー元帥も毎日飲みに来ていたそう。そんな将校のリクエストで生まれたのがミルクで作る「會舘フィズ」(ミルク、ジン、シロップ、レモン、炭酸の構成。かなり飲んだので暗記しました)です。朝から飲んだのがわからない酒をという要望から誕生したそうで、別名モーニングフィズとも呼ばれてます。ミルクとレモンが入るため分離してしまい、シェイクにかなりの技が要求されます。

そのほかには、ゴードン・ジン指定で會舘スタイルのマティーニを作っていただきました。
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會舘フィズ。吉田貢さんによく作っていただきました

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會舘マティーニはオンザロックです

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